ラシッサdフロアは後悔するって本当?|5つのデメリットと失敗しない選び方

「ラシッサDフロアを採用したいけれど、傷や汚れで後悔するデメリットはないかな?」と迷っていませんか。

本記事では、実際に住んで分かった5つの弱点と、後悔しないための具体的な色選びや手入れの対策を徹底解説します。

  1. ラシッサDフロアは後悔する?知っておくべき5つのデメリット
    1. 髪の毛やホコリが目立ちやすい色がある(チェリー・ウォルナット等)
    2. 足触りが硬めで、冬場は無垢材に比べて冷たさを感じやすい
    3. 重い物を落とした際、表面のシートがえぐれて下地が見えるリスク
    4. 水濡れを長時間放置すると、シートの継ぎ目から膨張する恐れがある
    5. マットな質感が強いため、日光の当たり方でイメージと違って見える
  2. なぜ傷や冷たさが気になる?ラシッサDフロアの構造的特徴
    1. シートフローリング特有の「特殊オレフィンシート+合板」の構造
    2. 汚れが目立つ理由は「床色の明度」と「リアルな木目(エンボス)加工」
    3. 冬に冷たいのは「基材の熱伝導率」と「床暖房の有無」による影響
  3. デメリットを防ぐ!導入前後に実践すべき3つの対策と手順
    1. A4サイズの大型サンプルを取り寄せ、朝と夜の照明下で比較する
    2. 洗面所やトイレなどの水回りは、耐水性の高いサニタリー用に変更する
    3. 家具の脚に保護フェルトを貼り、水拭きは固く絞った雑巾で行う
  4. 自分に合う床材は?色選びのコツと他社製品との徹底比較
    1. 傷や汚れが目立ちにくいおすすめカラー(ライトオーク・メープル等)
    2. 本物の木にこだわるなら?無垢フローリング・挽板との価格・手入れ比較
    3. パナソニック「ベリティス」や大建工業「トリニティ」との質感の違い
  5. デメリットを理解してラシッサDフロアで理想の空間を実現しよう

ラシッサDフロアは後悔する?知っておくべき5つのデメリット

ラシッサDフロアを採用して後悔するかどうかは、選ぶ色とご自身の生活スタイルが噛み合っていないことが原因のほとんどです。

マイホームの床材選びで、LIXILのラシッサDフロアに一目惚れする方は本当に多いですよね。

あのカフェのようなおしゃれな質感や、絶妙なグレイッシュカラーは、他のメーカーにはない唯一無二の魅力があります。

しかし、SNSで見かける素敵な写真だけで決めてしまうと、住み始めてから「こんなはずじゃなかった」とため息をつくことになりかねません。

家事や子育てに追われるリアルな毎日の中で、どのような弱点がストレスに変わるのか、具体的な5つの落とし穴を見ていきましょう。

髪の毛やホコリが目立ちやすい色がある(チェリー・ウォルナット等)

床の色選びは、毎日の掃除の負担を劇的に変えてしまいます。

落ち着いた高級感のある空間にしたくて、ウォルナットやチェリーなどの濃い色を選ぶ方はたくさんいらっしゃいます。

ただ、ここで覚悟しておかなければならないのは、白いホコリやパンくずなどが信じられないほど目立つという事実です。

逆に、ホワイトオークのような白っぽい床を選んだ場合、今度は抜け落ちた髪の毛が黒い線のようにくっきりと浮かび上がります。

床のカラー傾向目立ちやすいゴミの種類掃除の頻度の目安
ダーク系(ウォルナット等)白いホコリ、パンくず、ペットの毛(白系)毎日(ルンバ必須レベル)
ホワイト系(ホワイトオーク等)髪の毛、黒っぽい糸くず、ペットの毛(黒系)毎日(こまめなコロコロが必要)
中間色(メープル・ライトオーク等)比較的どちらも目立ちにくい2〜3日に1回程度

「朝に掃除機をかけたはずなのに、夕方にはもうホコリが目についてイライラする」という声は、濃い色の床を選んだ方から本当によく聞かれます。

共働きで毎日こまめに掃除機をかけるのが難しいご家庭の場合は、少し立ち止まって色を考え直したほうが良いかもしれません。

足触りが硬めで、冬場は無垢材に比べて冷たさを感じやすい

ラシッサDフロアの上を素足で歩くと、ペタッとした感触と硬さを感じます。

特に冷え込みの厳しい真冬の朝、ベッドから起きてフローリングに足をおろした瞬間、ヒヤッとした冷たさに肩をすくめることになります。

本物の木をスライスして作られた無垢材であれば、木の中に含まれる空気が断熱材の役割を果たし、じんわりとした温もりが感じられます。

しかし、ラシッサDフロアはあくまで合板の上にシートを貼った製品です。

冷たさをダイレクトに足裏に伝えてしまうため、冬場は厚手のスリッパやルームシューズが手放せなくなるご家庭が大半です。

「新居では裸足でゴロゴロしたい」という夢を持っている方は、この肌触りのギャップに少しがっかりしてしまうかもしれません。

重い物を落とした際、表面のシートがえぐれて下地が見えるリスク

小さなお子様がいるご家庭では、毎日が床に対するダメージの連続です。

トミカなどの硬いおもちゃを投げつけられたり、うっかりスマートフォンを落としてしまったりすることは日常茶飯事ですよね。

ラシッサDフロアの表面は傷に強い加工がされていますが、尖ったものや重いものを落としたときの「衝撃」には弱いという特徴があります。

当たり所が悪いと、表面のシートがベリッとえぐれるように剥がれ、下の茶色い合板(下地)が丸見えになってしまいます。

無垢材のへこみであれば「家族の思い出の傷」として味わいになりますが、シートフローリングのえぐれは単なる「破損」にしか見えません。

ホームセンターで売っている補修ペンを使っても、元の美しい木目模様を再現するのは素人には非常に難しく、見るたびにテンションが下がってしまいます。

水濡れを長時間放置すると、シートの継ぎ目から膨張する恐れがある

キッチンや洗面所など、水回りにラシッサDフロアを採用する場合は特に注意が必要です。

「少し水が跳ねただけだから、後で拭けばいいや」と放置してしまうのは危険です。

フローリングの板と板の継ぎ目(溝の部分)から水分がじわじわと染み込んでしまうと、内部の合板が水分を吸って膨らんでしまいます。

一度膨張して表面のシートが浮き上がったり波打ったりしてしまうと、元に戻すことはできず、床材の張り替えという大掛かりな工事が必要になることもあります。

マットを敷かずにスッキリとしたキッチンを目指す方は、水が垂れたらその場ですぐに拭き取るという習慣を徹底しなければなりません。

マットな質感が強いため、日光の当たり方でイメージと違って見える

ラシッサDフロアの最大の魅力は、テカテカしていないリアルなマット感にあります。

しかし、このマットな質感は光の反射を抑えるため、お部屋に入る自然光の量や照明の色温度によって、表情をコロコロと変えます。

ショールームの明るいスポットライトの下では鮮やかな木目に見えたのに、いざ自宅の北側の部屋に張ってみたら、なんだかくすんでどんよりと暗い印象になってしまった、という失敗談は少なくありません。

また、窓際の直射日光が強く当たる場所では、表面の微細な凹凸(エンボス加工)の影が強調され、足跡や皮脂汚れが白っぽく浮き上がって見えることもあります。

カタログの小さな色見本だけで決めてしまうと、実際に大きな面積で敷き詰められたときの印象の違いに戸惑うことになります。

なぜ傷や冷たさが気になる?ラシッサDフロアの構造的特徴

これらの弱点は、ラシッサDフロアが本物の木ではなく、高度な印刷技術を使ったシートフローリングであるという構造上の理由から来ています。

見た目のおしゃれさだけでなく、中身がどう作られているのかを知ることで、納得して選ぶことができます。

シートフローリング特有の「特殊オレフィンシート+合板」の構造

ラシッサDフロアは、木の繊維を固めた頑丈な合板(基材)の表面に、木目をプリントした「オレフィンシート」という特殊な樹脂フィルムを貼り付けて作られています。

オレフィンシート自体は非常に優秀で、ワックス掛けが不要で汚れもサッと拭き取れるという大きなメリットを持っています。

しかし、しょせんは「プリントされた紙のようなもの」を貼っている状態です。

床材の種類表面の素材傷がついた時の見え方
無垢フローリング本物の木そのものへこむが、下からも同じ木肌が出るため目立たない
突板・挽板薄くスライスした本物の木浅い傷なら木の風合いでごまかせるが、深くえぐれると下地が出る
シートフローリング(ラシッサD)木目を印刷した樹脂シートシートが破れると全く違う色の下地(合板)が露出し、非常に目立つ

この表からもわかるように、表面の皮が一枚剥がれてしまうと中の全く違う素材が見えてしまうという構造が、えぐれ傷に対する致命的な弱さを生んでいます。

汚れが目立つ理由は「床色の明度」と「リアルな木目(エンボス)加工」

ラシッサDフロアが本物の木のように見える秘密は、シートの表面に施された「エンボス加工(凹凸)」にあります。

木目の模様に合わせて精巧な溝が作られているため、光が当たったときにリアルな陰影を生み出します。

しかし、このリアルな溝が曲者です。

スリッパの裏の汚れや、足の皮脂などがこの細かな溝に入り込んでしまうと、普通の拭き掃除ではなかなか落としきれません。

さらに、暗い色の床に白い汚れが入るとコントラストが強くなり、余計に汚れが浮き上がって見えてしまうという視覚的な現象が起きています。

冬に冷たいのは「基材の熱伝導率」と「床暖房の有無」による影響

床が冷たいと感じる原因は、基材として使われている合板の性質にあります。

合板は薄い木の板を接着剤で何層も重ねてギュッと圧縮して作られているため、密度が高く、空気をほとんど含んでいません。

物質は密度が高いほど熱を伝えやすい(熱伝導率が高い)という性質があり、足の裏の体温を急激に奪い取ってしまうため「冷たい」と感じるのです。

もし予算が許すのであれば、ラシッサDフロアを採用しつつ床暖房を導入することで、この冷たさの問題は劇的に改善させることができます。

デメリットを防ぐ!導入前後に実践すべき3つの対策と手順

後悔をゼロにするためには、間取りや内装を決める打ち合わせの段階で、生活のリアルな動線を想像しながら先回りして対策を打つことが鉄則です。

憧れの空間を作るために、以下の3つのステップを必ず実践してください。

A4サイズの大型サンプルを取り寄せ、朝と夜の照明下で比較する

カタログの小さな切れ端だけで床の色を決めるのは、絶対に避けてください。

ハウスメーカーや工務店の担当者に依頼すれば、A4サイズほどの大きなカットサンプルを無料でもらうことができます。

サンプルが手元に届いたら、現在住んでいる家の床に置き、実際に太陽の光が当たる朝、お昼、そして部屋の電気をつける夜の3つのシチュエーションで見え方を確認します。

できれば、新居で使う予定の壁紙のサンプルや、建具(ドア)のサンプルも並べて立てかけてみてください。

「ショールームでは素敵に見えたけれど、我が家の間接照明の下だと少し暗すぎるな」といった、実践的な気付きが必ず得られます。

洗面所やトイレなどの水回りは、耐水性の高いサニタリー用に変更する

家全体の床に統一感を持たせたいからといって、トイレや脱衣所まで同じラシッサDフロアにしてしまうのはリスクが高いです。

お風呂上がりの濡れた足で歩き回ったり、トイレで飛び散り汚れが発生したりする場所では、数年で床が傷んでしまう可能性が高くなります。

こういった水回りには、クッションフロア(CF)や、フロアタイルといった水に強い専用の床材を潔く選ぶのが賢明な判断です。

最近のクッションフロアやフロアタイルはデザイン性が非常に高く、モルタル調やタイル調のものを選べば、木の質感のラシッサDフロアとも相性良くおしゃれにまとまります。

適材適所で素材を使い分けることが、長く綺麗に住み続けるための秘訣です。

家具の脚に保護フェルトを貼り、水拭きは固く絞った雑巾で行う

いざ新居に引っ越して生活を始める際、家具を搬入する前に必ずやっていただきたいことがあります。

それは、ダイニングチェアやソファ、テーブルなど、床に直接触れる家具の脚すべてに厚手の保護フェルトを貼ることです。

特に毎日引いて出し入れするダイニングチェアは、気づかないうちに床に細かい擦り傷をたくさんつけてしまいます。

100円ショップで売っているフェルトシールで構いませんので、必ず貼るようにしてください。

日常のお手入れ方法推奨度理由と注意点
ドライシート(クイックルワイパー等)日常のホコリや髪の毛取りに最適。傷をつける心配がない。
掃除機ゴミはよく吸えるが、ヘッドのローラーが傷の原因になることがあるので引きずらないよう注意。
水拭き(固く絞る)皮脂汚れが気になる時に。水分を残すと継ぎ目から膨張するので、必ず固く絞る。
スチームモップ×高温の蒸気でシートが変形・剥離する恐れがあるため使用厳禁。

日常のお手入れは、基本的に乾拭き用のワイパーで十分です。

子供が飲み物をこぼした時など、どうしても水拭きが必要な場合は、雑巾をこれでもかというほど固く絞り、拭いた後に水分が床に残らないようにサッと仕上げることを心がけてください。

自分に合う床材は?色選びのコツと他社製品との徹底比較

絶対にラシッサDフロアでなければいけないという決まりはありません。

ご自身の性格や、家族構成、掃除にかけられる時間などを考慮して、別のおすすめカラーや、他社の床材もフラットな目線で比較してみましょう。

傷や汚れが目立ちにくいおすすめカラー(ライトオーク・メープル等)

「掃除の手間を少しでも減らしたい」「ズボラだから細かいことは気にせず暮らしたい」という方には、中間色の明るいカラーを強くおすすめします。

ラシッサDフロアの中で言えば、「ライトオーク」や「メープル」「チェスナット」あたりの明るすぎず暗すぎない絶妙な色合いです。

これらの色は、髪の毛も白いホコリも両方とも目立ちにくく、ちょっと傷がついたとしても木目の柄に紛れてカモフラージュされやすいという最強のメリットを持っています。

どんな家具の色(アイアンの黒、オーク材のナチュラル色、ウォルナットの濃い茶色など)にも合わせやすく、インテリアのコーディネートで失敗しにくいのも嬉しいポイントです。

迷ったら、この中間色を選んでおけば日々のストレスは格段に減るはずです。

本物の木にこだわるなら?無垢フローリング・挽板との価格・手入れ比較

「やっぱり木の温もりが欲しい」「えぐれ傷で下地が見えるのは絶対に嫌だ」という方は、シートフローリングではなく、本物の木材を使った床材を検討すべきです。

項目ラシッサDフロア(シート)無垢フローリング挽板(ひきいた)フローリング
価格の目安安価〜標準的高額標準的〜やや高額
質感・足触りマットだが硬く冷たい温もりがあり柔らかい温もりがあり無垢に近い
手入れの楽さワックス不要、水拭き可定期的なオイル塗りが必要製品により異なるが比較的楽
傷のつきやすさえぐれると目立つ傷つきやすいが味になる無垢同様に傷はつく
寸法の安定性湿度変化に強く反らない湿気で膨張や隙間ができる合板ベースのため反りにくい

無垢材は価格が高く、定期的に専用のオイルを塗り込むなどのお手入れが必要ですが、その手間に変えがたい本物の温かみと経年変化の美しさがあります。

「手入れは楽にしたいけれど本物の木の質感が欲しい」という良いとこ取りをしたい方は、表面に2ミリほどの分厚い本物の木を貼り付けた「挽板フローリング(朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムなど)」が有力な候補になります。

パナソニック「ベリティス」や大建工業「トリニティ」との質感の違い

シートフローリングを採用する方針であれば、LIXIL以外のメーカーの主力製品も必ずショールームで見比べてみてください。

パナソニックの「ベリティス」シリーズは、ラシッサDフロアとよく比較されるライバル製品です。

ベリティスは木の導管(水分を吸い上げる管)までリアルに表現した手触りが特徴で、すっきりとしたモダンな空間作りに向いています。

一方、大建工業の「トリニティ」は、シートフローリングでありながら無垢材のような立体感を実現している素晴らしい製品です。

フローリングの板の角(エッジ部分)までしっかりとシートを巻き込むように貼られているため、継ぎ目が非常に美しく、パッと見ただけではシートだと気づかないほどのクオリティを誇ります。

少し価格は上がりますが、ラシッサDフロアの質感が少し物足りないと感じた方は、一度トリニティのサンプルに触れてみることをおすすめします。

デメリットを理解してラシッサDフロアで理想の空間を実現しよう

ラシッサDフロアのデメリットは、事前に知っていれば生活の工夫や間取りの段階で確実に対策できるものばかりです。

「傷がついたらどうしよう」「ホコリが目立って掃除が大変かも」という不安は、家づくりに真剣に向き合っているからこそ生まれる自然な感情です。

大切なのは、その弱点を知った上で、ラシッサDフロアならではの色合いやデザイン性がご自身の暮らしをどれだけ豊かにしてくれるかを天秤にかけることです。

サンプルの取り寄せや他社製品との比較をしっかり行い、水回りの床材を分けるなどの対策を講じれば、後悔する確率はぐっと減らせます。

ご家族のライフスタイルにぴったり合った床材を見つけて、帰るのが楽しみになるような素敵なマイホームを完成させてくださいね。