「窓の部品にトステムとあるけど、リクシルとの違いは何?同じ会社?」と、修理前に迷っていませんか。
実はトステムは現在リクシルに統合されており、本記事では両社の関係性と、古いサッシやドア部品の確実な探し方・互換性を解説します。
トステムとリクシルの違いは何?同じ会社なの?
トステムとリクシルは現在「同じ会社」であり、トステムは株式会社LIXIL(リクシル)という大きな会社の一部門、あるいはかつての社名です。
自宅の窓ガラスやサッシの隅を見て「TOSTEM」というロゴを見つけたとき、修理をどこに頼めばいいのか戸惑ってしまいますよね。
旧トステム株式会社と現在の株式会社LIXILの関係性
トステムはかつて日本国内でトップクラスのシェアを誇った建材メーカーでした。
現在、そのトステム株式会社という法人は存在しておらず、株式会社LIXILとして生まれ変わっています。
つまり、親会社と子会社のような関係ではなく、トステムそのものがLIXILの中に溶け込んでいる状態です。
長年住み慣れたお家を守ってきてくれたトステムの窓は、今はLIXILという新しい名前の家長がしっかりサポートを引き継いでいます。
2011年の経営統合と社名変更の経緯
2011年に日本の住宅設備業界を揺るがす大きな出来事がありました。
トステムを含む国内の主要な住宅設備メーカー5社が一斉に経営統合し、株式会社LIXILが誕生したのです。
この統合により、窓枠からお風呂、キッチン、庭のフェンスまで、家作りに必要なものをすべて1つの会社で揃えられるようになりました。
それぞれの会社が培ってきた職人技や独自の技術が持ち寄られ、全く新しい製品が生まれる土台ができた瞬間でもあります。
現在も「トステム」の名前が残っている製品の謎
会社名がLIXILに変わったのに、なぜいまだに「トステム」と書かれた製品を見かけるのでしょうか。
実は統合後もしばらくの間は、長年愛されてきた「トステム」というブランド名への信頼が厚かったため、製品ブランドとしてその名前を残していました。
また、住宅の窓やドアは一度設置すると何十年も使い続けるものです。
そのため、皆さんのご自宅に今あるトステムのロゴは、その家が建てられた当時、最高の品質を選んでくれた証でもあります。
リフォーム時の見積もりにトステム表記がない理由
最近になって窓のリフォームや玄関ドアの交換を業者にお願いした際、見積書にトステムの文字がなくて不安になった方もいるかもしれません。
現在、新しく販売されている窓やサッシの製品名やブランドは、すべて「LIXIL」に統一されています。
業者さんも最新のカタログを見て見積もりを作りますので、そこにはLIXILの表記しか登場しません。
全く別の怪しいメーカーの製品に変えられてしまったわけではないので、どうか安心してください。
窓・サッシと玄関ドアにおけるブランドの扱い
LIXILという大きな傘の下で、窓や玄関ドアといった「開口部」と呼ばれる製品群は、トステムのDNAを最も色濃く受け継いでいます。
たとえば、現在大人気の高断熱窓「サーモス」シリーズや、1日で玄関の印象をガラッと変えられる「リシェント」などは、もともとトステムが長年研究を重ねてきた技術の結晶です。
名前が変わっても、冬のすきま風を防ぎ、家族を泥棒から守るという基本の想いは、今のLIXIL製品にもしっかりと息づいています。
なぜトステムはリクシルに変わった?統合の歴史と背景
トステムがLIXILに変わった最大の理由は、水回りや窓などを別々の会社でバラバラに作るのではなく、家一軒をまるごとコーディネートできる「住まいの総合企業」を作るためでした。
なぜそんな大規模な統合が必要だったのか、その裏側にある熱い想いを知ると、ご自宅の設備への愛着がさらに湧いてくるかもしれません。
トステム・INAX・新日軽など住宅設備機器5社の合併
2011年に集結した5つの会社は、それぞれが業界のトップランナーでした。
当時の状況を整理して分かりやすく表にまとめてみました。
| 合併前の会社名 | 得意としていた主な製品・分野 |
|---|---|
| トステム | 窓、サッシ、玄関ドア、インテリア建材 |
| INAX(イナックス) | トイレ、洗面化粧台、お風呂、タイル |
| 新日軽(しんにっけい) | アルミサッシ、エクステリア(門扉など) |
| サンウエーブ工業 | システムキッチン |
| 東洋エクステリア(TOEX) | カーポート、フェンスなどの庭まわり |
これだけの有名企業が一つ屋根の下に集まったのは、日本の住宅の歴史において本当に画期的な出来事でした。
トイレはINAX、キッチンはサンウエーブ、窓はトステムと、それまでは別々のショールームを歩き回らなければならなかったのです。
「住まいの総合企業」LIXIL誕生によるワンストップ化の狙い
これら5社がまとまったことで、家を建てたりリフォームしたりする時の負担が劇的に減りました。
お施主様からすれば、LIXILのショールームに一歩足を踏み入れるだけで、家の中のあらゆる設備を一度に見て、触って、選ぶことができます。
色合いやデザインも統一しやすくなり、リビングのドアの木目とキッチンの扉の木目を美しく合わせるようなコーディネートが簡単にできるようになったのです。
忙しい現代の家族にとって、打ち合わせの時間や手間を省きながら理想の住まいを形にできるのは、本当に嬉しいポイントですよね。
業界再編による技術力の向上と製品ラインナップの拡充
単に会社がくっついただけでなく、内部での技術の掛け合わせが素晴らしい製品を生み出しています。
たとえば、トステムが持っていたアルミを加工する精密な技術と、INAXが培ってきた水をコントロールする技術。
これらが混ざり合うことで、より水はけが良く掃除がしやすいサッシのレールが開発されたりしています。
「日本の冬の寒さをなんとかしたい」「お掃除の負担を減らしたい」という各社の技術者たちの執念が、LIXILという一つの船に乗ることで、より強力に発揮されるようになりました。
トステム製品の修理・交換はどうする?部品の探し方手順
トステム時代の古い窓やドアの部品は、現在のLIXILがしっかりとデータを引き継いで管理しているため、LIXILの公式オンラインショップなどで現在も探して購入することができます。
「窓の開け閉めが重たくなった」「鍵の動きが悪い」という時、古いからと諦める前に、まずは部品交換で直る可能性を探ってみましょう。
窓の右上にある「LIXIL/TOSTEM」ロゴマークの確認方法
ご自宅の窓や玄関ドアの素性を知る第一歩は、ロゴマークの確認です。
多くの場合、窓ガラスがはまっている枠(サッシ)の右上や左上に、小さなシールが貼られていたり、アルミの枠に直接ロゴが彫り込まれたりしています。
そこに「TOSTEM」という文字があれば、間違いなく旧トステム製の製品です。
少しホコリをかぶっているかもしれませんが、優しく拭き取って確認してみてください。
このロゴを見つけるだけで、修理への道筋がパッと明るく開けます。
サッシやドアの品番ラベル(商品名・製造番号)の探し方
ロゴが見つかったら、次は「この製品が何という名前の、いつ作られたものか」を特定します。
これがないと、何千種類とある部品の中から正しいものを見つけ出すことはできません。
室内側から見て、窓枠の上枠やたて枠の上のほうに、銀色や白色の長方形のシールが貼られていませんか。
そこには暗号のような英数字の羅列が書かれていますが、これが製品の身分証明書になります。
玄関ドアの場合は、ドアを開けたときの吊元(蝶番がついている側)の上部や、ドア枠の上のほうにラベルがあることが多いです。
スマートフォンでカシャッと写真を撮っておくと、後で入力する時にとても便利ですよ。
LIXIL公式の「LIXILパーツショップ」での代替部品の購入手順
品番が分かれば、あとはご自宅にいながら新しい部品を手に入れることができます。
LIXILが運営している「LIXILパーツショップ」という公式通販サイトへアクセスしてください。
| 手順 | 具体的な行動 | 注意点・コツ |
|---|---|---|
| 1 | LIXILパーツショップのサイトを開く | スマートフォンからでも利用可能です |
| 2 | 部品を探すメニューを開く | 窓・サッシ、玄関・勝手口などのカテゴリーを選びます |
| 3 | 製品の品番や部品の形から検索 | 撮っておいた写真の英数字を入力します |
| 4 | 部品を特定し、カートに入れる | 左右(右勝手・左勝手)や色に間違いがないか確認します |
| 5 | 注文・決済を行う | クレジットカードなどで支払いを済ませます |
サイト内には、昔の製品のカタログ情報なども残されており、当時の図面と今の部品を照らし合わせる機能もあります。
20年以上前の製品であっても、代わりに取り付けられる互換部品が用意されていることが多いので、きっとあなたのお家の窓を救うパーツが見つかるはずです。
古いトステムと最新のリクシル製品、互換性とリフォームの選び方
部品の互換性があれば数千円で安価に修理できますが、廃盤になっていたり枠自体が歪んでいる場合は、カバー工法で最新のリクシル窓へまるごと交換する方が、隙間風も減って日々の暮らしが劇的に快適になります。
修理するか、思い切って新しくするかは、長く住み続ける家にとって大きな分かれ道ですね。
廃盤になった戸車やクレセント錠の代替品の有無と選び方
窓の底についていてレールの上を走る車輪(戸車)や、窓を閉めるための半月状の鍵(クレセント錠)は、最も壊れやすい消耗品です。
「昔のトステムの戸車が割れてしまったけれど、全く同じ形のものはもう製造中止になっていた」というケースは少なくありません。
しかし、LIXILでは古い製品の修理需要に応えるため、少し形は違っても同じレールにぴったりはまる「代替品(だいたいひん)」を製造しています。
パーツショップなどで探して「代替品あり」と表示されればしめたものです。
色が変わってしまったり、鍵の持ち手の形が少しモダンになったりすることはありますが、機能としてはしっかり復活します。
カバー工法(リプラス)を使った最新リクシル窓へのリフォーム比較
もし部品が見つからなかったり、何度も修理を繰り返していたりするなら、窓の交換という選択肢を考えてみてください。
昔は窓を交換するとなると、壁を壊して足場を組んでと大掛かりな工事が必要で、何日もかかっていました。
しかし今のLIXILには「リプラス」という、古いトステムの窓枠の上から新しい枠を被せる「カバー工法」の製品があります。
この工法なら壁を一切壊さず、たった半日〜1日でお部屋の窓が最新の高断熱窓に生まれ変わります。
| 比較項目 | 部品交換(DIY修理) | カバー工法による窓交換(リプラス) |
|---|---|---|
| 費用 | 数千円〜1万円程度 | 10万円〜(窓の大きさによる) |
| 工事期間 | 部品が届けば数十分 | 半日〜1日(業者による作業) |
| 断熱性・防音性 | 変わらない(古いまま) | 劇的に向上する(結露も減る) |
| 根本的な解決 | 一時的な延命の可能性あり | サッシの歪みや隙間風もまとめて解消 |
長年頑張ってくれた窓にお礼を言って、最新の暖かくて静かな窓にバトンタッチするのも、お家を労わる素敵な決断だと思います。
DIYで修理するか、専門業者(LIXILリフォームショップ等)に依頼するかの判断基準
戸車を一つ交換するだけでも、大きなガラス戸をレールから外す作業が必要になります。
ペアガラスが入っている窓や掃き出し窓(ベランダに出るような大きな窓)は、大人2人でも持ち上がらないほど重たいことがあります。
「無理してガラスを割ってしまった」「腰を痛めてしまった」となっては元も子もありません。
小さな小窓の鍵の交換くらいならDIYに挑戦するのも楽しいですが、大きくて重い窓や、高い場所にある窓の作業は、迷わずプロの力を頼ってください。
街のガラス屋さんや、LIXILが認定している「LIXILリフォームショップ」に相談すれば、安全かつ確実にお家の不具合を直してくれます。
トステムとリクシルの繋がりを理解して、安心・確実な窓・ドアのメンテナンス術
トステムからLIXILへと名前は変わっても、皆さんの暮らしを守る技術とサポート体制は途切れることなく続いていますので、製品の品番を確認し、適切な修理やリフォームで快適な住まいを維持していきましょう。
家は生き物と同じで、年月が経てばどこかにガタがくるのは自然なことです。
お掃除の時にふと見つけた「TOSTEM」の文字は、決して見捨てられた古いブランドの証ではありません。
それは日本の気候風土に向き合い、少しでも快適な家を作ろうと奮闘してきた歴史の証です。
窓が開けにくい、鍵がぐらつくといった小さな不調は、家からの「少し疲れたよ」というサインかもしれません。
今回ご紹介したように、まずはご自宅の窓やドアのラベルを見つけ、品番を確認するところから始めてみてください。
数百円、数千円の部品を一つ取り替えるだけで、毎朝窓を開けて新鮮な空気を入れる時のイライラが嘘のように消え去ることもあります。
また、これを機に最新のリクシル製品にアップデートすれば、冬の冷え込みや夏の暑さに悩まされていた日々が劇的に変わるはずです。
トステムとリクシルの繋がりを知った皆さんは、もう部品探しで迷子になることはありません。
ご自身の予算や労力、そしてこれからその家で何年快適に暮らしたいかをじっくり考えて、部品交換で愛情込めて手入れをするか、思い切って新しい窓へリフォームするかを選んでください。
皆さんとご家族の毎日が、スムーズに動く窓や安心できる玄関ドアに守られて、より豊かで心地よいものになることを願っています。

