同じリクシルの洗面台でも「R1」と「クレヴィ」は、見た目が近くて構造も似ているのに、選べる仕様や価格の動き方に大きな差が出ます。
本記事では、リクシルの洗面台R1とクレヴィの違いを、扉カラーや収納タイプ、照明・ミラー仕様、サイズ展開と周辺キャビネットまで横断的に比較します。
「同じ中身なら安い方でいいのでは」。という疑問に答えつつ、どちらを選ぶと自宅の洗面室で後悔が少ないかを、実務の判断軸でわかりやすく整理します。
リクシルの洗面台R1とクレヴィの違いを価格と仕様から徹底比較
まずは二つの立ち位置を俯瞰し、どこで体感差と価格差が生まれるのかを押さえます。
R1は必要十分な標準仕様を低めの価格帯でまとめやすいベーシックモデルです。
クレヴィは面材や照明、周辺キャビネットの選択肢が厚く、同じ寸法でも使い勝手と意匠を一段引き上げられる上位志向のラインです。
基本スペックを一目で比較
主要観点を横並びにし、違いの重心を把握します。
| 比較軸 | R1 | クレヴィ |
|---|---|---|
| 位置づけ | ベーシック | 中上位 |
| 扉カラー | ベーシック色中心 | 木目/マット/鏡面まで幅広い |
| 収納タイプ | 扉/片引出が中心 | フルスライドや多段引出が充実 |
| ミラー・照明 | 必要機能の三面鏡中心 | 調色や間接光など拡張豊富 |
| 周辺キャビネット | 最小限 | トール/サイド/オープンが選べる |
| 価格帯の動き | 面材変更の影響が小さめ | 面材/照明/収納で上振れしやすい |
同じサイズでも、選択肢の厚みが価格のブレ幅につながる点を念頭に置きましょう。
違いの要点を先取り
選び分けの勘所を先に押さえると見積もり比較がスムーズになります。
以下のポイントは満足度に直結しやすく、優先順位をつけて検討すると迷いが減ります。
- 扉カラーは部屋の照明色で見え方が変わるため、実機で確認する。
- 小物が多い家庭はフルスライドの段数と深さを重視する。
- 電動品が多い場合はミラー内部コンセントの口数と位置を確認する。
- 通路が狭い場合は奥行と引出の張り出し寸法を優先する。
- 費用配分は「毎日触る部分>装飾」の順で行う。
この前提だけで、プランの絞り込み速度が一気に上がります。
扉カラーと面材の差を理解する
R1はベーシックな単色や穏やかな木目が中心で、価格の読みやすさが魅力です。
クレヴィは木目の奥行き感、マット/鏡面の選択肢、取手デザインのバリエーションで空間の印象を大きく変えられます。
面材のグレード差は見た目だけでなく、指紋の出方や拭き筋の目立ちやすさにも影響するため、クロスでの拭き取りテストが有効です。
収納タイプと使い勝手の違い
R1は扉+可動棚、または片側引出の構成が中心で、高さ物やストックの管理がしやすいのが強みです。
クレヴィはフルスライドの多段化や仕切りの選択肢が厚く、化粧品や衛生用品の一覧性と出し入れ速度で優位に立ちます。
家族が多い場合は「扉で高さ物」「引出で小物」を役割分担すると、同じ間口でも体感容量が伸びます。
ミラー・照明の選択幅
R1は実用本位の三面鏡に必要十分な照明という構成が基本です。
クレヴィは調色・調光、間接照明、ミラー上下の演出光など、顔の影を減らす仕立てが選べます。
朝の身支度の精度や掃除の視認性に直結するため、色温度の違いを実機で比較しましょう。
オプションの選び方で価格が変わる仕組みを理解する
「同じ中身なのに価格が変わる」最大の理由は、面材と収納、照明・ミラー周りのオプション選択にあります。
費用が動くスイッチを把握し、コスパの高い順に積むのがセオリーです。
見積もりを分解して考えると、優先順位が明確になります。
価格に効く要素を分解
主要項目別に、価格が動きやすい箇所を整理します。
| 項目 | 価格影響 | ポイント |
|---|---|---|
| 扉面材 | 中 | 質感差と汚れの見え方を両睨み |
| 収納構成 | 中〜高 | フルスライド多段は上振れしやすい |
| ミラー・照明 | 中 | 調色/間接光は満足度に直結 |
| 周辺キャビ | 中〜高 | トール追加は収納量と価格が比例 |
| 水栓・ボウル | 小〜中 | 清掃性と操作感で投資価値あり |
費用対効果は「触る頻度×時間短縮」で評価するのがコツです。
コスパの良いオプションの考え方
毎日効く装備から優先すると、長期満足が安定します。
反対に、装飾性が中心の要素は後からでも調整しやすく、初期は抑えるのが得策です。
- ミラー内コンセントの増設は小さな投資で劇的に便利になる。
- 引出の仕切りセットは散らかり防止と時短に直結する。
- 間接照明は顔の影を減らし、日々の身支度の精度が上がる。
- トールキャビは置き家具を減らせるため清掃動線が短くなる。
「毎日触る×清掃が早い」を満たす装備に優先投資しましょう。
見積もりの読み方と落とし穴
本体価格だけでなく、搬入・取付、電気・給排水、下地補修などの工事費を合算した総額で比較します。
同じ品番でも面材色や取手違いで金額が動くため、仕様書と図面を添付して差分を可視化すると安全です。
追加発生条件とキャンセル規定も書面で確認し、後戻りのコストを把握しましょう。
サイズとプランの自由度の違いを実務で比較する
狭い洗面室では、数十ミリの差が通路と収納の快適性を左右します。
R1とクレヴィは間口は近いレンジでも、周辺キャビネットや引出の張り出し量で体感が変わります。
最大張り出し時の通路幅を軸に、無理のないプランを固めましょう。
サイズ展開の目安
代表的な間口レンジと相性の良い使い方を整理します。
| 間口 | R1 | クレヴィ | 向く使い方の例 |
|---|---|---|---|
| 600mm | ○ | ○ | 単身/二人世帯。通路を広く確保したい。 |
| 750mm | ◎ | ◎ | 標準的な四人家族。収納と通路の両立。 |
| 900mm | △ | ◎ | 二人同時使用や家事台併用。演出照明も活きる。 |
外寸だけでなく、ミラー開き代と引出全開長を通路に重ねて検証してください。
狭い洗面室の寸法決め
設置後の「狭い」「ぶつかる」を避けるには、最大状態で通れるかを基準にします。
以下のチェックを図面に落とし込めば、後悔の芽を早期に潰せます。
- 引出全開時でも通路600mm以上、理想は700〜800mmを確保する。
- 洗濯機のフタや浴室ドアの開きと干渉しないか軌跡を重ねる。
- 本体奥行+配線余白20〜30mmで通路幅を再計算する。
- 踏台や体重計の定位置を先に決め、通路に出さない。
「開けても通れる」がプラン成立の最低条件です。
周辺キャビネットと動線の最適化
クレヴィはトール/サイド/オープンの組み合わせで収納を増やしやすい一方、通路圧迫のリスクも増えます。
動線の曲がり角やドア近くの壁際はトールを避け、浅型やオープンで抜け感を確保すると体感が軽くなります。
R1は可動棚やニッチの併用で、コストを抑えつつ動線優先の収納計画が組みやすいのが利点です。
掃除とメンテ性の違いで日々の手間を最小化する
両モデルとも清掃性は高水準ですが、引出構成と水栓・ボウルの組み合わせで日々の所要時間が変わります。
「触る点数が少ない」構成を選べば、毎日のリセット清掃は5分で完結します。
お手入れしやすい設計を見分ける目を持ちましょう。
お手入れポイントの比較
掃除に効く部位を整理し、判断材料にします。
| 部位 | R1の傾向 | クレヴィの傾向 | 評価ポイント |
|---|---|---|---|
| ボウル形状 | シンプルで水切れ良好 | 容量/水はね抑制の工夫 | 直線拭きのしやすさ |
| 排水口 | 分解が簡単 | 流路の工夫で汚れにくい | 外す点数の少なさ |
| 水栓根元 | 段差少なめで拭きやすい | 吐水位置が適切で水溜まり減 | 吸水マット併用の相性 |
| 引出内部 | 保護シートで対策前提 | 仕切りで定位置化しやすい | 掃除前提の素材選択 |
「外す部品が少ない」「拭き筋が残りにくい」ほど時短効果が高まります。
日常ルーチンで差を埋める
モデル差より運用の差で手間は縮まります。
次の手順を家族で共有すると、見た目の安定度が上がります。
- 毎日:中性洗剤で直線拭き→ぬるま湯→マイクロファイバーで完全乾拭き。
- 週一:排水口を分解洗浄し、ヘアキャッチを漂白→流水仕上げ。
- 月一:引出底の保護シートを交換し、仕切り位置を再調整。
- 季節:コーキングの劣化とカビの芽を点検し、早期補修。
「濡らす→洗う→乾かす」をワンセット化すれば、機種差はほぼ気になりません。
素材とカウンターの選び方
マット/鏡面で水垢や拭き筋の見え方は大きく変わります。
明るい照明下では鏡面は美しい反面、指紋や筋が拾われやすく、マットは均一に仕上げやすい傾向です。
ショールームで実際に水を弾き、クロスで拭いて見え方を確認しましょう。
こんな人はR1/こんな人はクレヴィが向く
最後に、生活スタイルと優先順位から適性を素早く判断するための指針を示します。
価格だけで決めず、実効負担(=時短+清掃性+収納力)で選ぶのが満足への近道です。
家族構成や物量、通路の広さに応じて最適解は変わります。
適性マトリクス
重視点ごとの相性を一覧化します。
| 重視点 | R1が向く | クレヴィが向く |
|---|---|---|
| 費用最適 | ◎ | ○ |
| 意匠/面材のこだわり | △ | ◎ |
| 小物の一覧性 | ○ | ◎ |
| 高さ物/ストック | ◎ | ○ |
| 周辺キャビの拡張 | △ | ◎ |
「◎」が多い側を第一候補に、同条件で見積もりを取り比べましょう。
チェックリストで簡易判定
以下のチェックが多いほど、クレヴィの厚いオプションが活きやすくなります。
少ない場合はR1のベーシック構成+足りない箇所を可動棚やニッチで補うのが賢い選択です。
- 電動品(歯ブラシ/シェーバー/ドライヤー)を充電しながら隠したい。
- 化粧品や衛生用品が多く、引出の多段化で時短したい。
- 扉面材の質感や色に強いこだわりがある。
- トールキャビやサイドキャビで置き家具を減らしたい。
動線と清掃の時短につながる項目が多ければ、追加費用の価値は高いと判断できます。
失敗回避のショールーム確認
図面では見抜けないポイントは実機でしか掴めません。
水はねの落ち方、根元の拭き取り、ミラーの開閉代、引出全開時の通路を必ず体験しましょう。
自宅のボトルや電動品を持参し、入る/出る/充電できるを再現すると、導入後のギャップを最小化できます。
R1とクレヴィの違いを押さえて最適解を選ぶ
リクシルの洗面台R1とクレヴィは、ベース構造が近い一方で、面材・収納・照明・周辺キャビネットの選択幅が価格と体感を分けます。
費用最適と高さ物の収納を重視するならR1、面材の質感や小物の時短収納、照明演出まで磨きたいならクレヴィが有力です。
最終判断は「間口/奥行/通路」の数値に家族の動線を重ね、ミラー電源と引出の段構成を中身起点で確定することです。
同条件の見積もりとショールーム実機確認を経て、毎日効く装備に優先投資すれば、どちらを選んでも後悔の少ない洗面室が実現します。
