一条工務店で人気のオプション床材「ライブナチュラルプレミアム」は、無垢の質感とメンテのしやすさを両立した“挽き板”フローリングです。
標準のシート系床材(モクリア)に比べて初期費は上がるものの、足触りや見た目、経年の味わいに惚れ込んで選ぶ施主が増えています。
ここでは構造と性能、全館床暖房との相性、塗装の違いを最初に整理し、続いてコスト比較や樹種選び、採用者のリアル、上手な導入術までを実務目線で解説します。
一条工務店で人気の床材「ライブナチュラルプレミアム」とは?
ライブナチュラルプレミアムは、朝日ウッドテックの“挽き板”技術を核に、無垢らしい表情と合板の寸法安定性を組み合わせたハイブリッド床材です。
挽き板は突板より厚い化粧層で、研磨によるリペア余力や立体的な木目の陰影が魅力です。
一条の全館床暖房に対応するよう、含水率管理や接着層設計、表面塗装までが最適化され、冬も反りやすき間を抑えた実用解として評価されています。
朝日ウッドテックが誇る「挽き板」フローリングの構造と特徴
挽き板は、原木を厚めに挽いた化粧層を合板に積層し、無垢の足触りと表情を残しながら、温湿度変化に対する寸法安定性を確保する構造です。
突板と比べて木の厚みがあるため小傷に強く、再研磨や専用補修材でのタッチアップもしやすいのが実用上のメリットです。
木口の年輪が立体的に見えるため、自然光やダウンライトで陰影が生まれ、写真映えや高級感の演出にも効果を発揮します。
| 層構成 | 役割 | ポイント |
|---|---|---|
| 挽き板(化粧層) | 質感・表情・足触り | 厚みがある分リペア余力が高い |
| 合板基材 | 寸法安定・強度 | 床暖時の反り・伸縮を抑制 |
| 裏面バランサー | 反り防止 | 表層とのバランスを取る |
“無垢のよさ”と“合板の安定”の折衷点に位置するのが挽き板の魅力だと覚えておくと、仕様選定で迷いにくくなります。
一条の「全館床暖房」に完全対応!無垢の質感と耐久性を両立する理由
床暖房は温度ムラが少なく、床材に穏やかな熱を与えるため、挽き板の放射伝熱でも“ほわっと”した温かさが足裏に伝わります。
一方で温度変化による収縮は避けられないため、含水率管理と接着層の弾性、目地の逃げ設計が耐久性のカギになります。
ライブナチュラルプレミアムはこの前提に合わせ、基材と表層の相性を突き詰めた結果、冬季の伸縮や反りに配慮した現実的な落とし所を実現しています。
日々の手入れが楽になる「高性能マット塗装」のメリット
高性能マット塗装は、自然な艶消しで木目の凹凸を引き立てつつ、汚れや輪染みを付きにくくする保護層として機能します。
油分や水滴が乗っても拭き取りやすく、ワックス不要運用に適しているため、家事時間の削減に直結します。
生活傷はゼロにはできませんが、艶が低いほど光の反射が抑えられ、小傷が目立ちにくいのも日常運用の利点です。
- 艶を抑えて“高級マット”な見え方を実現する。
- 輪染み・皮脂汚れを拭き取りやすい。
- ワックスがけ不要の運用に向く。
- 小傷が反射で目立ちにくい。
- メンテは乾拭き+中性洗剤の軽い水拭きで十分。
“手入れのしやすさ”が長期満足に直結することを踏まえ、塗装仕様も重視して比較しましょう。
標準仕様「モクリア」と徹底比較!差額を払う価値はあるか?
モクリアはシート系の均質さと耐水性が強みで、コスパに優れた標準床。
対してライブナチュラルプレミアムは素材の立体感と踏み心地、経年の味わいで差別化します。
以下では、コスト・質感・メンテの三点から“差額を払う理由”をフラットに検証します。
【コスト】坪単価の差額とオプション費用のリアルな見積もり相場
一般に挽き板へのグレードアップは、本体床面積の採用範囲に比例して加算されます。
見積では、本体差額に加えて「貼り分けの見切り」「段取り」「端材ロス」などの間接コストを拾う必要があります。
下表は“よくある内訳の見方”で、金額そのものは時期・地域・仕様で変動します。
| 項目 | 加算の考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 材工差額 | 採用面積×単価差 | 幅広材や特定樹種で上振れ |
| 見切り部材 | 貼り分け長さ×本数 | 見た目の一体感にも影響 |
| 施工手間 | 養生・調整・端材 | 階段や框周りは工数増 |
“どこまで貼るか”を先に決め、リビング集中など面積のコントロールで賢く差額を抑えましょう。
【質感・踏み心地】シート材(モクリア)には出せない本物の木の温もり
挽き板は足裏で“木の導管の微細な凹凸”を感じられ、冬の床暖時も熱の伝わり方が柔らかく、素足で過ごしたくなる質感が出ます。
視覚的にも、節や柾目・板目のランダム性が光の陰影を生み、家具やラグの素材感を引き立てます。
一方で、色ムラを“個性”と捉えられるかは相性の分かれ目になるため、サンプルと大判展示で必ず確認しましょう。
- 足触りは“サラ・ふわ”の中間で疲れにくい。
- 自然光で陰影が深く、写真映えする。
- 節や色の揺らぎは“素材の証明”。
- ラグ・無垢家具と高相性。
- 均質さ重視ならモクリア優位。
質感を最優先するなら挽き板、均質さと耐水性を優先するならモクリアという棲み分けが現実的です。
【メンテナンス】傷のつきやすさと修復のしやすさをプロの視点で分析
シート材は表面硬度が高く擦り傷に強い反面、深い傷で下地色が目立つと補修難度が上がります。
挽き板は凹みが出やすいものの、繊維が残っていれば蒸しタオル+アイロンで戻しやすく、専用補修材との相性も良好です。
“傷の性質が違う”と理解し、椅子脚保護・砂利対策・動線マットで予防しつつ、いざという時の補修キットを常備すると安心です。
失敗しない樹種選び|一条のインテリアに合うおすすめラインナップ
樹種は“空間の温度”を決める最大要因です。
壁・建具・窓色・家具との調和を見ながら、好みのテイストと生活動線に合わせて選ぶと失敗が減ります。
ここでは人気の三樹種と、数年後の色変化の傾向を押さえておきましょう。
【オーク】北欧・ナチュラルスタイルに馴染む王道の選択
オークは明るさと木目の力強さを両立し、北欧・ナチュラル・ジャパンディに幅広く適合します。
虎斑や節の表情が程よい個性を生み、白・グレー・生成のファブリックと合わせると空間が軽快にまとまります。
黄変は緩やかで、経年の“飴色化”がインテリアの深みとして働きやすいのも人気の理由です。
- 白壁・生成系ファブリックと相性抜群。
- 観葉植物の緑がよく映える。
- 黄変は緩やかで扱いやすい。
- 節ありはラフ、節少は上品に振れる。
- 金物は真鍮・黒どちらでも決まる。
迷ったらまずはオーク、というほど守備範囲の広い“基準樹種”です。
【ハードメイプル】明るく清潔感のある空間を演出する色味の魅力
ハードメイプルは明度が高く、レフ板のように光を回すため、同じ畳数でも広く感じやすいのが特長です。
清潔感重視のキッチンやワークスペース、子ども部屋との相性が良く、白・ライトグレーの建具でミニマルに仕上がります。
日焼けによる黄変が比較的早いことを前提に、カーテンやハニカムで日射制御を組み合わせるとトーンを保ちやすくなります。
【ブラックウォルナット】重厚感と高級感を醸し出すモダンな空間づくり
ブラックウォルナットは暗色の濃淡が美しく、白壁とのコントラストで“ホテルライク”なムードを作れます。
金属脚やガラス、レザーと組み合わせると都会的に、生成やリネンで抜け感を足すと重くなりすぎず上質にまとまります。
埃や小傷が相対的に見えやすいため、家具脚フェルトや動線マットの併用で美観維持を図るのがコツです。
知っておきたい「経年変化」:数年後に色味はどう変わる?
天然木は光・酸素・湿度で色が育ちます。
初期の色に固執するより、数年後のトーンを好きになれるかが満足度の分かれ目です。
方位別の日射とカーテン運用で、変化のスピードをある程度コントロールできます。
| 樹種 | 主な変化 | 対策のヒント |
|---|---|---|
| オーク | やや飴色へ | 日射制御で均一化 |
| ハードメイプル | 黄変が早め | レース+遮光の併用 |
| ブラックウォルナット | やや退色し明るく | 直射を避け、ラグで保護 |
“変化”を味わいとして受け止められるか、家族の好みをすり合わせておきましょう。
採用した施主のリアルな声|メリット・デメリットと後悔ポイント
挽き板は「夏さらさら・冬ほかほか」という触感評価が高い一方、局所荷重による凹みや小傷のケアが話題になりやすい床材です。
実邸でよく聞く“満足理由”と“注意点”をセットで把握することで、導入後のギャップを小さくできます。
ショールームと展示場の両方で“生活光”の見え方まで確認しておくと安心です。
満足度が高い理由:夏はさらさら、冬は床暖房の熱が柔らかく伝わる
挽き板のマット塗装は汗ばむ季節でも肌離れがよく、素足で歩きたくなる“さらり感”が続きます。
冬は全館床暖の放射がやわらかく伝わり、床座・ごろ寝の時間が増えたという声が多く聞かれます。
見た目の陰影が豊かで、日中の無照明でも絵になるため、写真や動画の映えにも寄与します。
- 素足の“べたつき”が少ない。
- 床暖の熱が角のない伝わり方をする。
- 陰影の奥行きで高級感が出る。
- 家具やラグの素材感と調和しやすい。
- 来客時の満足度が高い床材。
“触覚と視覚の快適”が同時に上がる点が、標準との差額に納得する最大要因です。
注意すべきデメリット:子供のおもちゃや落下物による「凹み」対策
木は繊維の塊なので、鋭角な点荷重には弱く、玩具や器具の落下で凹みが生じることがあります。
ただし繊維が切れていなければ、蒸しタオル+アイロンで“戻る”ケースも多く、場所と深さ次第で補修アプローチが変わります。
日常は予防七割・応急三割を意識し、動線管理と家具脚対策でダメージを最小化しましょう。
| ダメージ | 原因例 | 対策・応急 |
|---|---|---|
| 点凹み | 玩具・工具の落下 | 蒸し+アイロンで繊維復元 |
| 線キズ | 椅子の引き摺り | フェルト脚・透明キャップ |
| 白濁 | 水滴放置・熱湯跡 | 速やかに拭取り・専用補修材 |
“使い方で寿命が伸びる”ことを家族で共有すると、きれいな状態を長く保ちやすくなります。
後悔を防ぐコツ:展示場だけでなく朝日ウッドテックのショールームへ
展示場は建物の魅せ方重視で、照明や面材の組み合わせが特殊な場合があります。
メーカーショールームでは樹種別の大判サンプルと実照明で“生活光”に近い見え方を体験でき、色ブレや節の表情差も確認できます。
同時にお手入れデモや補修の可否まで聞けるため、導入後の運用イメージが鮮明になります。
賢く予算を抑える!後悔しないための導入・施工テクニック
“全部挽き板”にせず、体感価値の高い場所へ集中投下するのが賢い戦略です。
貼り分け時の見切りや段差、掃除・補修の運用まで先回りで設計すると、満足度を落とさずに差額を圧縮できます。
最後に、部分採用・見切り処理・掃除術の三点をチェックしましょう。
1階リビングのみの「貼り分け(部分採用)」でコストダウンは可能?
最も体感差が出るLDKを挽き板、個室や水回りを標準にする“ハイブリッド採用”は効果的です。
来客動線や家族の滞在時間が長い場所ほど満足度が上がり、総額の伸びを抑えながら“家の顔”を格上げできます。
階段や廊下にどこまで広げるかは、視線の連続性と予算を天秤にかけて決めましょう。
境目の見切り材はどうなる?貼り分け時の見た目の違和感を防ぐ方法
貼り分けは“継ぎ目の見せ方”で仕上がりが決まります。
レベル差を抑え、色味が近い見切り材を選び、境界が“意図したデザイン”に見えるよう計画しましょう。
出入り口は見切りラインが直角で揃うよう、建具の見付や沓摺の納まりも同時に調整します。
| 場面 | 推奨見切り | コツ |
|---|---|---|
| LDK⇔廊下 | T型またはフラット | 色合わせと段差最小化 |
| LDK⇔水回り | 防水見切り | 清掃性と止水性を優先 |
| 部屋⇔部屋 | 見付細い金物 | 視線方向と直交させる |
“線をきれいに描く”意識で計画すると、貼り分けでも一体感が保てます。
入居後の掃除術:推奨される掃除道具と絶対にやってはいけないお手入れ
挽き板は“こする力”より“回数”が効く床材です。
乾拭きと固く絞った水拭きの二段運用を基本に、キッチン周りだけ頻度を上げると美観が長持ちします。
研磨剤入りスポンジや強アルカリ洗剤の多用は被膜を痛めるため厳禁です。
- 毎日:ドライワイパーで微細塵を回収する。
- 週1〜2回:固く絞った水拭き+中性洗剤を薄めて使用する。
- 月1回:椅子脚フェルトの交換と砂利対策の見直しをする。
- NG:研磨剤・強アルカリ・大量の水でのゴシゴシ洗い。
- 応急:白濁は速やかな拭き取りと換気で回復を図る。
“軽く・こまめに・正しい道具で”が、挽き板を長く美しく保つ最短ルートです。
