「一条工務店の網戸を後付けしたいけれど、高額な費用がかからないか不安…」と、標準装備ではないことに悩んでいませんか?
本記事では、後付けが可能な理由と、純正品・外注業者・DIY別の具体的な費用相場や失敗しない設置手順を分かりやすく解説します。
一条工務店の網戸は後付け可能?標準仕様でついていない理由と疑問
結論からお伝えすると、一条工務店の網戸は引き渡し後であっても、専用アプリ経由や外部業者への依頼によって後付けが可能です。
純正オプション「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」に網戸がない背景
一条工務店の住宅であるi-smartやi-cubeなどを建築された方は、図面打ち合わせの段階で網戸が標準装備ではないことに驚かれた経験があるはずです。
その最大の理由は、一条工務店が誇る全館換気システム「ロスガード90」の存在です。
24時間常に家中の空気をきれいに保ち、適切な温度と湿度を管理するシステムがあるため、そもそも窓を開けて換気をするという前提で家づくりがされていません。
花粉やPM2.5、さらには外の湿気を室内に入れないという設計思想に基づいているため、高気密高断熱を維持する防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシには、あえて網戸を採用していないという背景があります。
しかし、春や秋の心地よい季節には自然の風を取り入れたいと感じるのは、住んでみてから気づく非常に自然な感情です。
一条工務店アプリ(i-サポ)からの後付け依頼と対応可否
引き渡し後にどうしても網戸が欲しくなった場合、最も確実な窓口となるのが一条工務店オーナー専用アプリの「i-サポ」です。
アプリ内の消耗品・メンテナンス依頼の項目から、該当する窓のサイズや設置箇所を選択するだけで、担当営業やアフターサポート部門へスムーズに後付けの依頼をかけることができます。
純正品であれば、建築時の図面データがすべて一条工務店側に保存されているため、窓の寸法を改めて自分で測るような手間は一切かかりません。
依頼自体は非常に簡単で対応もしてくれますが、見積もりを見てその金額に頭を抱えてしまうオーナーが多いのが実情です。
引違い窓・縦すべり出し窓など「窓の種類」による後付けの難易度
網戸の後付けにおいて、実は窓の種類によって設置の難易度と構造が大きく変わります。
リビングやバルコニーに採用されることが多い「引違い窓」の場合は、外側に網戸用のレールが備わっているケースが多く、パネル状の網戸をはめ込むだけで比較的簡単に設置できます。
一方で厄介なのが、寝室やトイレなどに多い「縦すべり出し窓」や「横すべり出し窓」です。
これらの窓は外側に向かってガラスが押し出される構造のため、外側に網戸を取り付けることが物理的にできません。
そのため、室内の窓枠側にロール式の網戸(アコーディオン網戸やロールアップ網戸)を設置する必要があり、窓枠の奥行き寸法やハニカムシェードとの干渉をシビアに計算しなければならず、後付けの難易度が一気に跳ね上がります。
引き渡し後の後付けにかかる期間と一条工務店の保証(免責)への影響
一条工務店に純正品を依頼した場合、見積もりの承諾から実際の施工完了まで、おおよそ1ヶ月から1ヶ月半程度の期間を見込んでおく必要があります。
特殊なサイズの樹脂サッシに合わせて工場で受注生産を行うため、即日対応というわけにはいきません。
また、外部業者に依頼したりDIYで取り付けたりする場合に注意すべきなのが、住宅の保証規定です。
サッシの枠に穴を開けたり、強力な粘着テープで建具の表面材を剥がしてしまったりした場合、その窓周辺の気密性や防水性に関するトラブルが一条工務店の保証対象外(免責事項)となるリスクが伴います。
後付けをする際は、家の性能を落とさないよう慎重な判断が求められます。
結論:一条工務店の網戸は後付け可能だが「費用と設置方法」に注意が必要
以上のことから、システム上も物理的にも網戸の後付けは間違いなく可能です。
しかし、換気システムに依存した本来の設計から外れる行為であること、そして窓の形状ごとに最適なアプローチが異なることを理解しておかなければなりません。
ここから先は、多くの方が直面する「高額な費用の壁」とその解決策について深く掘り下げていきます。
一条工務店の網戸後付け費用はなぜ高い?価格の仕組みと内訳
網戸の後付け費用が予想以上に高額になる最大の理由は、製品代そのものではなく、特殊な作業環境に伴う「足場代」や「施工費」が重くのしかかるからです。
一条工務店純正網戸の単価(約10,000円〜/枚)と出張費・施工費の構造
i-サポ経由で見積もりをとった際、網戸1枚あたりの製品単価自体はそこまで法外な金額ではありません。
小さな小窓用であれば1枚あたり10,000円前後、リビングの大きな掃き出し窓用でも20,000円から30,000円程度で設定されています。
しかし、この製品代に加えて、専門の職人が自宅まで訪問するための出張費と、取り付け作業を行う施工費が必ず上乗せされます。
一条工務店の提携業者が動くため、数枚の取り付けであっても、基本料金として最低でも1万円から2万円程度の作業費が加算される仕組みになっています。
高性能フィルター付き「防虫網戸」など特殊仕様による資材コストの上昇
一条工務店の窓は分厚いトリプルガラスと重厚な樹脂サッシを採用しており、市販のアルミサッシとは規格が全く異なります。
そのため、網戸のフレームも専用の頑丈な造りになっており、一般的なホームセンターで売られている安価なアルミフレームの網戸とは原価が違います。
さらに、虫の侵入を徹底的に防ぐために目の細かい特殊な防虫ネットが採用されていることも、資材コストを押し上げる要因となっています。
気密性を損なわないために隙間を埋めるモヘア(起毛材)も分厚く設計されており、これら一条ルールに適合する部材を集めるだけで相応の金額になってしまうのです。
足場代(約15万円〜)が追加発生する「2階以上の窓」の高所作業リスク
これが後付けを検討するオーナーにとって最も残酷な現実であり、費用の桁が変わる最大の原因です。
引違い窓の場合、網戸は家の外側からレールにはめ込む必要があります。
1階の窓であれば庭に立って作業ができますが、2階の窓の外側に網戸をはめるためには、職人が安全に作業するための「足場」を家の周囲に組まなければなりません。
この足場を仮設するだけで、安くても15万円、家の形状によっては20万円以上の追加費用が容赦なく発生します。
「2階の寝室の窓1枚に網戸をつけたいだけなのに、見積もりが20万円を超えた」という悲鳴は、一条工務店オーナーの間で頻繁に聞かれる切実な悩みです。
一条工務店の網戸を後付けする3つの解決策と具体的な設置手順
後付けの壁である高額な費用を乗り越え、自宅に網戸を設置するには「純正品を頼む」「外部の専門業者に依頼する」「DIYで自作する」という3つの現実的なアプローチが存在します。
【純正品】一条工務店アプリから担当営業・アフターサポートに依頼する手順
最も安心感があり、確実な仕上がりを求めるなら純正品一択となります。
手順は非常にシンプルで、i-サポのアプリを開き「アフターメンテナンス依頼」のフォームから進行します。
該当する部屋の窓をプルダウンで選択し、要望欄に「網戸の後付け希望」と記載して送信するだけです。
数日以内に担当の営業マン、もしくは地域のアフターサポート担当者から電話が入り、見積もり作成のための現場確認の日程調整が行われます。
図面上の寸法は把握されていますが、ハニカムシェードの動作確認や足場が必要かどうかの現調は必ず行われます。
見積もり内容に納得しサインをすれば、あとは業者が資材を調達し、指定の工事日に立ち会うだけで設置が完了します。
【外注業者】くらしのマーケット等で地元のサッシ・建具専門業者に依頼する手順
純正品の価格に納得がいかない場合、地元の建具屋さんやサッシ職人に直接依頼することで、中間マージンをカットできる可能性があります。
地域の業者を探す際は、くらしのマーケットやゼヒトモといった職人直結型のプラットフォームを活用するのが便利です。
依頼時のポイントは、メッセージのやり取りの段階で「一条工務店のトリプル樹脂サッシであること」をはっきりと伝えることです。
経験豊富な職人であれば、一条工務店の特殊なサッシ構造を理解しており、外付けが難しい2階の窓に対して、室内側に後付けできるプリーツ網戸などを提案してくれます。
現地調査に来てもらい、ハニカムシェードと窓ガラスの間のわずかな隙間に設置できる専用レールをミリ単位で採寸してもらうことが成功の鍵となります。
【DIY】ホームセンター(カインズ等)で網戸キット(川口技研など)を購入し自作する手順
初期費用を極限まで抑えたい方、特にトイレや洗面所などの小さなすべり出し窓に設置したい方に向いているのがDIYです。
カインズやコーナンなどの大型ホームセンター、またはネット通販で、川口技研などのメーカーが販売している「室内用ロール網戸キット」や「面ファスナー式防虫ネット」を購入します。
最も失敗が少ないのは、窓枠の四隅に強力な両面テープでマジックテープを貼り付け、そこにカットした防虫ネットを押し付ける簡易的な方法です。
ロール網戸キットを使用する場合は、窓枠の内寸をメジャーで正確に測り、金鋸(かなのこ)でアルミレールを指定の長さに切断する作業が必要になります。
一条工務店の窓枠(クロス巻き込み部分や木枠部分)を傷つけないよう、マスキングテープで保護しながら慎重に作業を進めることが大切です。
一条工務店の網戸後付けはどれが正解?費用・品質の比較と選び方
それぞれの方法には明確なメリットとデメリットが存在するため、予算と目的を照らし合わせて最適な選択ができるよう、3つのアプローチを比較表で整理します。
純正品(約10万円〜)vs 外注業者(約5万円〜)vs DIY(約2万円〜)の総額比較
| 比較項目 | 一条工務店純正品 | 外注専門業者 | DIY(自作キット) |
|---|---|---|---|
| 費用の目安(窓3枚分) | 約100,000円〜(2階足場ありなら+15万円〜) | 約50,000円〜80,000円 | 約10,000円〜20,000円 |
| 品質・外観の統一感 | 最高(窓枠と完全に一致) | 良好(近似色での対応) | 劣る(後付け感が残る) |
| 手間の少なさ | アプリで依頼するだけ | 業者の選定とやり取りが必要 | 全て自分の作業(採寸・加工) |
| 家の保証への影響 | 全く問題なし | 施工方法によっては自己責任 | テープ跡やビス穴に注意 |
| おすすめな人 | お金より美しさと安心を優先したい人 | コストと仕上がりのバランスを取りたい人 | とにかく安く済ませたい、工作が得意な人 |
表を見るとわかるように、2階以上の窓に設置するかどうかが、純正品を選ぶ際の最大の分かれ道となります。
「外観の統一感」と専用サッシに合う「気密性」で選ぶなら一条工務店純正品一択
せっかくこだわって建てた注文住宅だからこそ、窓枠の色味や質感の不一致は思いのほかストレスになります。
一条工務店のサッシは木目調やホワイト、ブラックなど外観と内観に合わせて精巧に作られているため、市販の部材を後付けするとどうしてもそこだけ浮いて見えてしまいます。
また、純正品はサッシの隙間を埋めるモヘアの長さや密度が専用に計算されているため、閉めたときの気密性や防虫性能が段違いに優れています。
リビングの大きな窓や、来客の目につきやすい玄関周りの窓に関しては、少々費用がかかっても純正品を選択し、住宅の資産価値と美観を保つことを強く推奨します。
寝室や子供部屋のみ設置する「部分的な後付け」で初期費用を抑える代替案
すべての窓に網戸をつける必要は全くありません。
風の通り道となる対角線上の2つの窓、例えば「1階のリビングの掃き出し窓」と「キッチンの勝手口」の2箇所だけに絞って設置するだけでも、家の中を心地よい風が通り抜けるようになります。
2階の寝室にどうしても風を入れたい場合は、足場代がかかる外側への純正網戸を諦め、室内側に取り付けるDIYキットや、窓の開口部に突っ張り棒で張るタイプの簡易防虫ネットを活用するという賢い選択肢があります。
普段はロスガード90の力に頼りつつ、春や秋の限られた時期だけ簡易的な網戸を使うという割り切りが、後悔しない家づくりの工夫です。
一条工務店の網戸後付けは予算と窓の種類次第!快適な換気環境を手に入れる実践術
網戸の後付けは、家の性能を理解したうえで、どこにどれだけの予算をかけるかのメリハリが全てです。
足場代という隠れた高額費用に注意しながら、リビングは純正品、2階の個室はDIYといったように、適材適所で設置方法を組み合わせることで、予算内で理想の換気環境を手に入れることができます。
まずはご自宅の窓の種類を確認し、本当に自然の風を取り入れたい場所をリストアップするところから始めてみてはいかがでしょうか。


