一条工務店の人気設備「グレイスキッチン」。
中でも圧倒的な存在感と収納力を誇るのが「ワイドカウンター」です。
しかし、「LDKが狭くならないか」「油はねや水はねが気になる」「ステップカウンターとどちらを選ぶべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ワイドカウンターの正確なサイズや収納力から、実際の使い勝手、メリット・デメリットまでを徹底解説します。
後悔しないための通路幅の目安や間取りの注意点も紹介するので、キッチン選びの参考にしてください。
一条工務店のグレイスキッチン「ワイドカウンター」とは
グレイスキッチンは、木目調の美しいデザインと高い機能性が特徴のオリジナルキッチンです。
その中でもワイドカウンターは、広大な作業スペースと豊富な収納力を兼ね備え、多くの施主から選ばれています。
フルフラットな天板の広さと全体の基本サイズ
ワイドカウンターの最大の特徴は、段差のないフルフラットな天板です。
横幅は約275cm、奥行きは約105cmという非常に大きなサイズを誇ります。
一般的なキッチンの奥行きが65cm程度であることを考えると、約40cmも広く作られていることがわかります。
この広大なスペースにより、食材や調理器具を並べても余裕があり、複数人での料理も快適に行えます。
グランセゾンだけでなくi-smart(アイスマート)でも採用可能
グレイスキッチンは、もともと「グランセゾン」という建築シリーズの標準仕様として登場しました。
しかし現在では、大人気の「i-smart(アイスマート)」でも特別仕様として採用することが可能です。
アイスマートのスタイリッシュな空間に、木目の温かみを持つグレイスキッチンを組み合わせることで、より高級感のあるLDKを実現できます。
ワイドカウンター最大の魅力!前面収納の使い勝手と有効内寸
ワイドカウンターを選ぶ多くの方が決め手とするのが、ダイニング側に設けられた大容量の前面収納です。
リビング・ダイニングで散らかりがちな小物を一手に引き受けてくれる、非常に頼もしい存在です。
ダイニング側収納の奥行きと各段の高さのリアルな実測値
前面収納は、開き扉のなかに可動棚が設置されている構造です。
奥行きの有効内寸は約20cm強確保されており、想像以上に多くのものを収納できます。
棚板は細かく高さを調節できるため、収納したいアイテムに合わせて無駄なく空間を使うことができます。
無印良品やニトリのケースは入る?A4ファイルなどの収納実例
収納をより使いやすくするためには、市販の収納ボックスを活用するのがおすすめです。
前面収納の奥行き約20cm強というサイズは、無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス(スタンダードタイプ)」や、ニトリの「A4ファイルケース」がぴったりと収まる、いわゆるシンデレラフィットのサイズです。
A4サイズの書類や取扱説明書、子供の学校のプリントなどを立てて収納できるため、リビングに書類が散乱するのを防げます。
さらに、薬箱、文房具、爪切りなどの日用品も、小さなボックスに分けて収納しておけば、必要な時にすぐに取り出せて非常に便利です。
ワイドカウンターを選ぶメリット
広大な天板と収納力を持つワイドカウンターには、日々の生活を豊かにする多くのメリットがあります。
機能面だけでなく、空間のデザイン性を高める効果も期待できます。
圧倒的な作業スペースで料理や配膳がスムーズになる
奥行き105cmのフルフラット天板は、料理の効率を飛躍的に向上させます。
まな板を置いた奥に、切った食材を入れたボウルやお皿を並べておくスペースが十分にあります。
パン生地をこねたり、うどんを打ったりといった広いスペースが必要な作業もストレスなく行えます。
また、完成した料理を天板のダイニング側に次々と並べていけるため、配膳作業が非常にスムーズになります。
LDK全体を見渡せる開放感と高級感のあるデザイン
天板に段差や立ち上がりが無いため、キッチンに立った時の視界を遮るものがありません。
料理をしながらリビングでくつろぐ家族と会話をしたり、テレビを見たり、遊んでいる子供の様子を見守ったりすることができます。
また、フルフラットのアイランド型(またはペニンシュラ型)キッチンは、家具のような美しい佇まいで、LDK全体に高級感と開放感を与えてくれます。
カウンターをスタディスペースやバーカウンターとして活用できる
ダイニング側の天板の下は足を入れるスペースが空いているため、カウンターチェアを置けばそこが座席になります。
朝の忙しい時間にサッと朝食を済ませたり、夜に夫婦でお酒を楽しむバーカウンターとして活用したりできます。
また、料理をしている目の前で子供が宿題をするスタディスペースとしても最適で、わからないところをすぐに教えてあげられる距離感が魅力です。
ワイドカウンターを選ぶデメリットと後悔しやすいポイント
魅力の多いワイドカウンターですが、その大きさと形状ゆえに気をつけなければならないデメリットも存在します。
導入後に後悔しないよう、マイナス面もしっかりと把握しておきましょう。
奥行き105cmがLDKのスペースを圧迫する(必要な坪数の目安)
奥行き105cmというサイズは、一般的なキッチンよりもLDKの床面積を多く占有します。
限られた坪数の中でワイドカウンターを採用すると、ダイニングテーブルやソファを置くスペースが圧迫され、通路が狭くなってしまうリスクがあります。
快適な動線を確保するためには、LDK全体で最低でも16帖、できれば18帖以上の広さを確保することが理想的とされています。
手元が隠れないためシンク周りの散らかりがリビングから丸見えになる
フルフラット天板は開放感がある反面、シンクの中や調理中の手元がリビングやダイニングから丸見えになります。
洗い物を溜め込んでいたり、調味料が出しっぱなしになっていたりすると、LDK全体が散らかった印象になってしまいます。
急な来客時にも慌てないよう、こまめな片付けと整理整頓を習慣づける必要があります。
ダイニング側への水はね・油はねのリスクがある
段差がないため、シンクの水はねやコンロの油はねがダイニング側に飛散しやすいという構造上の弱点があります。
特にお子様がカウンターで宿題をしている時などに、水や油が飛んでしまう危険性も考慮しなければなりません。
こまめに天板を拭く手間が増えることを理解した上で採用する必要があります。
失敗しないための対策とオプション選び
デメリットを理解した上で、それを軽減するための対策やオプション選びのポイントをご紹介します。
適切な選択をすることで、快適なキッチン空間を作り上げることができます。
オイルガードは「ハイタイプ」と「ロータイプ」どちらを選ぶべきか
油はねを防ぐためのオイルガードには、標準の「ロータイプ」と、オプションの「ハイタイプ」があります。
ロータイプは視界を遮らないため、ワイドカウンターの開放感を最大限に活かすことができますが、激しい油はねは防ぎきれない場合があります。
一方、ハイタイプはしっかりと油はねをガードしてくれるため、掃除の手間を減らしたい方や、揚げ物を頻繁にする方におすすめです。
どちらを重視するか、ライフスタイルに合わせて選択してください。
キッチンの高さ(80・85・90cm)に合わせた最適なカウンターチェアの選び方
一条工務店では、キッチンの高さを80cm、85cm、90cmの3種類から選ぶことができます。
カウンターで食事や作業をする場合、天板の高さに合ったカウンターチェア(ハイスツール)を選ぶことが非常に重要です。
一般的に、椅子の座面から天板までの高さ(差尺)は、25cmから30cm程度が快適とされています。
例えば、高さ85cmのキッチンを選んだ場合、座面の高さが55cmから60cm程度のカウンターチェアを選ぶと、無理のない姿勢で座ることができます。
【徹底比較】ワイドカウンターとステップカウンターはどっちが良い?
グレイスキッチンを選ぶ際、ワイドカウンターと並んで人気なのが「ステップカウンター」です。
どちらがご自身の家庭に合っているか、具体的な違いを比較して検討しましょう。
| 比較項目 | ワイドカウンター | ステップカウンター |
|---|---|---|
| 天板の形状 | フルフラット(段差なし) | ダイニング側に一段下がる段差あり |
| カウンターでの食事 | ハイスツール(高めの椅子)が必要 | 一般的なダイニングチェアが使用可能 |
| 配膳のしやすさ | 段差がないため横滑り移動で非常にスムーズ | 段差があるため持ち上げる動作が必要 |
| 手元の隠れやすさ | 全く隠れない(丸見えになる) | 段差によりシンク周りが少し隠れる |
| 必要なLDKの広さ | 圧迫感が出やすいため広めのLDK推奨 | ダイニングテーブル兼用にすれば省スペース |
段差の有無がもたらす食事のしやすさと用途の違い
ステップカウンターはダイニング側が一段低くなっており、通常の高さのダイニングチェアをそのまま使用できるのが最大のメリットです。
食事のしやすさを重視する方や、ダイニングテーブルを別に置かず、カウンターをメインの食卓として使いたい方に向いています。
一方、ワイドカウンターはカフェのバーカウンターのようなおしゃれな雰囲気を演出でき、調理スペースとしての広さを優先したい方に向いています。
配膳動線とダイニングテーブルへのアクセス性の比較
ワイドカウンターは天板が平らなため、調理したお皿をそのまま横にスライドさせるだけで配膳が完了します。
ステップカウンターの場合は、お皿を一段下に持ち下ろす動作が必要になります。
些細な違いに思えますが、毎日のこととなると、フルフラットのワイドカウンターの配膳のしやすさは大きなメリットに感じられます。
小さな子供がいる家庭での安全性と足元の広さの比較
小さな子供がいる場合、ステップカウンターの方が足が床につきやすい椅子を使えるため、食事中の姿勢が安定しやすく安全です。
また、ワイドカウンターは足を入れるスペースの奥行きが浅めになることがあり、大人が長時間座るには少し窮屈に感じる場合もあります。
ショールームで実際に座ってみて、足元の広さや椅子の高さを体感しておくことをおすすめします。
ワイドカウンターを採用する際の間取り・通路幅の正解
ワイドカウンターの大きさを考慮した上で、キッチン周りの通路幅や配置をどうするかが、家事動線の快適さを大きく左右します。
一条工務店ならではのマス目計算に基づくレイアウトのコツを解説します。
カップボードとの通路幅は何センチ確保すべきか(104cm・114cmの比較)
キッチンと背面のカップボード(食器棚)の間の通路幅は、設計段階で慎重に決める必要があります。
一条工務店の設計ルールでは、主に「約104cm」と「約114cm」のどちらかを選択することになります。
通路幅が約104cmの場合、キッチンの食洗機とカップボードの引き出しを同時に開けると、人が通るスペースがほとんどなくなります。
一人で料理をする分には問題ありませんが、複数人でキッチンに立つことが多い家庭では、少し窮屈に感じるかもしれません。
一方、通路幅を約114cmに広げると、すれ違いや引き出しの開け閉めが非常にスムーズになりますが、その分LDKのスペースが削られてしまいます。
冷蔵庫の位置と家事動線を考慮したレイアウトのコツ
冷蔵庫をキッチンの手前(ダイニング側)に置くか、奥(コンロ側)に置くかも重要なポイントです。
手前に配置すると、リビングやダイニングから飲み物を取りに行く家族の動線が短くなり、料理をしている人とぶつかりにくくなります。
奥に配置すると、LDKから冷蔵庫が見えにくくなり、生活感を隠してすっきりとした空間を作ることができます。
買い物から帰ってきて食材をしまう動線や、料理中の食材の取り出しやすさをシミュレーションして、最適な位置を決定してください。
グレイスキッチンのワイドカウンターに関するよくある質問(FAQ)
最後に、グレイスキッチンのワイドカウンターを検討されている方からよく寄せられる疑問について回答します。
細かい仕様やレイアウトの参考にしてください。
ダイニングテーブルを横並びに配置することは可能ですか?
はい、キッチンの横にダイニングテーブルを並べて配置することは可能です。
この「横並びダイニング」は、配膳や片付けの動線が一直線になり、非常に家事が楽になる人気のレイアウトです。
ただし、横並びに配置するためには、キッチン本体の幅(約275cm)に加えて、テーブルの幅や通路のスペースが必要になるため、LDKの横幅にかなりの余裕を持たせる必要があります。
傷や汚れは目立ちますか?御影石天板に変更するメリットとデメリットは?
標準の天板(グラビオエッジなどの樹脂天板)は、汚れが染み込みにくくお手入れがしやすいのが特徴ですが、熱いフライパンを直接置いたりすると変色や傷がつく恐れがあります。
オプションで天然の御影石天板に変更すると、高級感が格段にアップし、熱や傷に非常に強くなるという大きなメリットがあります。
一方で、お皿やグラスを落とした時に割れやすい、オプション費用が高額になる、といったデメリットもあります。
予算とデザインの好みに合わせて検討してみてください。

